教員情報 | |
ホンダ タカヒロ
HONDA TAKAHIRO 本田 隆裕 所属 文学部 英語英米文学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/06 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 「受動文の統語構造と他動的軽動詞v*について」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | KLS 29 Proceedings of the Thirty-Third Annual Meeting of The Kansai Linguistic Society |
出版社・発行元 | 関西言語学会 |
巻・号・頁 | 29,259-269頁 |
著者・共著者 | 本田 隆裕 |
概要 | Chomsky (2001, 2005, 2007)では、一貫して受動文は非対格動詞文と同じような構造をしていると述べられているが、非対格同士の軽動詞vは、対格を付与せず、弱いフェイズ(vP)を形成すると言われている。従って、受動文では非対格動詞文と同様に対格は付与されないことになる。しかしこれが事実ならば、二重目的語構文の受動文では、主語位置へ移動しなかった方の内項に対格が付与されていないことになる。これについては、二重目的語構文の受動文では間接目的語のみが主語位置へ移動し、直接目的語は常に基底位置で内在格を受けるという説明が広く受け入れられているが、英語と同じような格体系の言語の中には、直接目的語が主語の受動文を容認する言語があったり、英語の場合でも間接目的語が接語(clitic)の場合には、直接受動文が多くの話者によって容認されていたりする。これらのことを踏まえ、本稿では対格付与を行うv*が含まれる受動文の構造をミニマリストプログラムの枠組みから提案した。 |
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