教員情報 | |
ヤマダ ナオユキ
YAMADA NAOYUKI 山田 直之 所属 文学部 教育学科 職種 助教 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/03 |
形態種別 | 論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 芦田恵之助における「修養」概念の再検討 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 教育諸学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 神戸女子大学文学部教育学科 |
巻・号・頁 | 32,41-57頁 |
概要 | 芦田恵之助(1873‐1951)は、日本における新教育(運動)の黎明期を代表する教育実践家で、とりわけ日本の作文教育に多大な貢献を残した人物である。芦田が提唱した随意選題(子どもが作文を書く際にどのような話題を選択するか、子ども自身が選ぶ方法)という教育方法は、明治以来の「君のため・国のため」の教育を、「自己のため・市民のため」の教育へと転換させる自覚を促したと評価されている。
その「自己のため」の教育を推進するにあたり、芦田の教育思想において重要な役割を担ったのが「修養」という考えである。それゆえ、先行研究においても芦田の教育思想を読み解く上で、彼の「修養」概念の把握は重要だと考えられてきた。しかし、重要であるとみなされつつ、「宗教的」であり科学的視点を欠くとの理由から、論理的な考察の対象から除外されてきたのも事実である。 そこで本研究では、先行研究および『綴り方教授法』『綴り方教授に関する教師の修養』の分析を行うことで、「修養」の意味と範囲を明らかにした。その結果、「非科学」だと捨象された、禅に根ざした芦田の「修養」概念を、教師の身体性へと接続させて再評価することの重要性が示された。 |
![]() |