教員情報
     


  キノシタ フミタカ   KINOSHITA FUMITAKA
  樹下 文隆
   所属   文学部 日本語日本文学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1998/09
形態種別 論文
査読 査読あり
標題 ≪藤栄≫考-現存詞章と「昔の藤栄の論義」をめぐって-
執筆形態 単著
掲載誌名 広島女子大国文
出版社・発行元 広島女子大国文学会
巻・号・頁 (15),12-23頁
概要 『申楽談儀』に言及のある≪藤栄≫は、世阿弥時代に新旧二種の作品が存在した。本稿では、本曲が世阿弥時代の成立ではないことを論証し、原作の内容を、舞台が芦屋である点などから、『伊勢物語』87段によって脚色されていると論じた。また、現行では領地を奪う悪役藤栄による舞が、本来は領地を奪われた少年月若の芸で、世阿弥時代の≪藤栄≫が≪自然居士≫や≪花月≫のような少年の芸尽し物の能であった可能性を指摘した。