教員情報
     


  モリ ナオヤ   mori naoya
  森 尚也
   所属   文学部 英語英米文学科
   職種   特任教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1994/03
形態種別 研究紀要
標題 「ベケットの『クワッド』:容赦なき視線、あるいはドラマ化されたタブー」
執筆形態 単著
掲載誌名 神戸女子大学瀬戸短期大学紀要
出版社・発行元 神戸女子大学瀬戸短期大学
巻・号・頁 5,55-65頁
概要 レディング大学図書館のベケット・アーカイヴの草稿研究をもとに、ベケットの後期演劇『クワッド』(1981)を論じたもの。ベケットは「4人の役者と光と打楽器のための作品」と呼ぶこのテレビドラマは、修道衣のようなもので頭から脚まで隠された4人の役者が、正方形の舞台の辺と対角線をあらかじめ決められたルートと組み合わせで歩き続ける無言劇である。ベケットのノートには、歩行や音楽や光についての緻密な指示が描かれている。正方形の中心「ドラマ化されたタブー」という謎の言葉で表現したベケットは何を表現したかったのか?ベケットが魅了されたというクライストの「マリオネット劇場」を参照しつつ、人間と人形の操られた運動における自由の問題を主題化した。