教員情報
     


  ニシデ ヨシオ   NISHIDE YOSHIO
  西出 良郎
   所属   文学部 英語英米文学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009/10
形態種別 論文
査読 査読あり
標題 On the Representation of Gertrude
執筆形態 単著
掲載誌名 Studies in Foreign Literature 23
掲載区分国外
巻・号・頁 61-71頁
概要 著書1、「ガートルード表象と男性の脆さ」を発展させた英語論文。Q2では、ガートルードに関する五つの疑問、――(1)前夫が現夫に殺害されたことを知っていたか (2)前夫の生前から限夫と姦通していたか (3)クローゼット・シーンで、みずからの罪を認めたのか (4) ハムレットの復讐に協力し、現夫を避けるのか (5)劇が進につれ、変わっていくのか――について明確に答えることはできないが、Q1のガートルードについては (1)No, (2)Yes, (3)Yes, (4)Yes (5) Yes と明快に示されている。源材研究や、失われた『源ハムレット』への推測から、Q1のガートルードが、Q2のガートルードの原型であったと考えることができる。Q2を書いたときのシェイクスピアは、Q1を書いた時のシェイクスピアよりも、ぼやかした言葉の背後にある事実(エリオットのいう「客観的相関物」)を観客に推論させるようになっていたが、それによって描き出された、とらえどころのないガートルードは、実際のガートルード以上に罪深い女となったと論じる。