教員情報
     


  ホンダ タカヒロ   HONDA TAKAHIRO
  本田 隆裕
   所属   文学部 英語英米文学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2022/03
形態種別 研究紀要
査読 査読あり
標題 英語there構文の非対格性制約について
執筆形態 単著
掲載誌名 神戸女子大学文学部紀要
掲載区分国内
巻・号・頁 55,1-15頁
概要 能格動詞と純粋な非対格動詞の違いを指摘している先行研究も踏まえ、なぜ後者のみがthere構文に出現可能であるのかを検討した。また、対応する他動詞用法が存在せず、一見すると純粋な非対格動詞に分類されると思われるdieやvanishといった動詞がthere構文に出現不可能である理由の説明も試みた。藤田・松本 (2005)を発展させ、新たに4層分裂動詞句構造を提案し、動詞の概念構造に基づき、結果目的語には与えられないθ役割が被動目的語には与えられているという仮説を立てることで、状態変化動詞の項は被動目的語であり、appearやexistといった動詞の項である結果目的語には与えられないθ役割を付与されていることが、状態変化動詞がthere構文に出現不可能な統語的理由であるという説明を試みた。