教員情報 | |
ホンダ タカヒロ
HONDA TAKAHIRO 本田 隆裕 所属 文学部 英語英米文学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/03 |
形態種別 | 研究紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 前置詞と素性継承 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 神戸女子大学文学部紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 52,13-26頁 |
著者・共著者 | 本田隆裕 |
概要 | 本論文では、ミニマリスト・プログラムの枠組みにおける前置詞の格付与の仕組みについて検討した。DPへの格付与がφ素性一致に伴う操作であるという考えに基づき、C-T間やv*-V間に見られる素性継承が、同じくDPに格付与可能なPにも見られるのか議論した。本論文では、Pはフェイズ主要部ではなく、選択的に解釈不可能なφ素性を持ち、さらに、フェイズ補部領域の全てのφ素性一致が転送により駆動されると仮定することで、Pの格付与だけでなく擬似受動文の派生についても説明できることを示した。また、格付与を担うと考えられる不定詞節のforについて取り上げ、forはPではなくCであるが、素性継承において前置詞的性質を保持していると主張し、異なるタイプの要素に素性を継承することはできないと仮定することで、forや空主語の生起について説明した。 |
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