教員情報 | |
ホンダ タカヒロ
HONDA TAKAHIRO 本田 隆裕 所属 文学部 英語英米文学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/02 |
形態種別 | 研究紀要 |
標題 | Prepositions and Null Determiners |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Osaka University Papers in English Linguistics |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | Osaka University |
巻・号・頁 | 18,113-125頁 |
著者・共著者 | Takahiro Honda |
概要 | 英語では、the man [Op I spoke to]のように、音形を持たない空演算子Opが関係代名詞として構造の中に現れることができるが、*the man [to Op I spoke]のように、前置詞の直後にOpは現れることができない。また、動詞insistはthat節を補部に取る際、能動文では前置詞onを要求しないが、受動文ではonを要求する。本論文では、Chomsky (2015)のラベル付けに基づき、音形を持たない関係代名詞Opとthat節の主要部は音形のない決定詞Dとなっており、この音形なしDは格素性を欠き、さらに英語の時制辞のように素性共有がなければラベルを決められない弱い主要部であると提案することにより、前置詞と共起できないのは前置詞と共有可能な素性が格素性のみであるためであると説明した。一方、Cとはwh素性の共有が、Tとはφ素性の共有が可能であるため、前置詞と連続しない場合はOpの出現が可能であり、また前置詞の補部として基底生成されたthat節は能動文では出現不可能であるが、受動化などにより主語位置に移動した場合はTとφ素性共有が起こるため、文法的となると説明した。 |
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