教員情報 | |
ニシデ ヨシオ
NISHIDE YOSHIO 西出 良郎 所属 文学部 英語英米文学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1994/09 |
形態種別 | 論文 |
標題 | ウィーンの性事情―『尺には尺を』について |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 神戸外大論叢 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 2巻(45号),25-46頁 |
概要 | 市民の性的逸脱に端的に現れるような都市の秩序の乱れを回復すべく、ウィーン公爵ヴィンセンシオーは修道僧に変装し、自由な立場から市民の性を裁こうとする。しかし、彼が市民の性的逸脱を裁くために繰り出すプロットそのものは、裁かれる側の逸脱を逸脱とは呼べないくらい、法的・道徳的に大きく逸脱したものとなっている。ヴィンセンシオーがみずからの威信回復のために市民の前で「神」を演じるようすを、いわば、舞台裏から眺める視座を観客に提供することで、シェイクスピアは、性や法にまつわる問題をこぎれいに解決したかのように振る舞う彼の「演技」が、実質的には破綻していることを隠してはいない。 |
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