教員情報 | |
モリ ナオヤ
mori naoya 森 尚也 所属 文学部 英語英米文学科 職種 特任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/02 |
形態種別 | その他 |
標題 | 無窓性、あるいは消える小さな窓 —サミュエル・ベケットの世界観 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 窓研究所 コラム(Web ジャーナル) |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 窓研究所 |
担当区分 | 責任著者 |
著者・共著者 | 森 尚也 |
概要 | 「無窓性」、他者との交通の不可能性を主題とするベケットが、「ぼくにできる一番のことと言えば、きみのためにぼくの小さな世界の小さな窓を開くことだと思っている」(1958年9月27日付)という興味深い手紙を、親友の妻であり、もと恋人、不治の病で死と向きあっていたエズナ・マッカーシーに送った。彼女はベケットの芸術創造の美神(ミューズ)であり続けた。そ病床の彼女のために、ベケットは『クラップの最後のテープ』、「ある夕暮れ」を書いた。さらに『見ちがい言いちがい』の老女もエズナである、というのがコラムの要旨である。ベケットは「涙が凍る」ダンテの地獄篇や「白い額の真珠」の天国篇を示唆しながら救済を待つ煉獄の老女=エズナを描いた。 |
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