教員情報 | |
モリ ナオヤ
mori naoya 森 尚也 所属 文学部 英語英米文学科 職種 特任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/03 |
形態種別 | 研究紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | ベケット『メルシエとカミエ』における「泥棒たちの巣窟」ー逸脱する運動と「無窓性」のなかの連帯ー |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 神戸女子大学文学部紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 神戸女子大学文学部 |
巻・号・頁 | 49,1-14頁 |
担当区分 | 責任著者 |
著者・共著者 | 森 尚也 |
原著者 | 森 尚也 |
概要 | サミュエル・ベケットは第二次大戦後1946年から母国語の英語を棄てフランス語で小説や戯曲を書き始めた。『メルシエとカミエ』は一連の初期フランス語作品の一つであるが、そこにもライプニッツ形而上学の影響がすでに見られる。「モナド的無窓性」や「最善律批判」である。しかしコミュニケーションの不可能性を主題としながら、ベケットはこの作品で初めて二人組の旅を描いた。旅はベケット文学における重要な主題であるが、この旅は目的地も帰る場所も特定されない旅である。そうしたベケット文学における二人組の放浪の物語は、それぞれが結局は意思疎通の不可能な主体であることを露呈する。ベケットの「共生」はその不可能なコミュニケーションから始まる。これは無窓性のなかでの「連帯」を模索するベケットの新境地である。 |
researchmap用URL | https://researchmap.jp/naoyamori/published_papers/17173169 |
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