教員情報 | |
アナダ キョウスケ
Anada Kyosuke 穴田 恭輔 所属 文学部 教育学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/03 |
形態種別 | 研究紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 小学校算数のつまずきの克服を目指して
―児童Mへの「算数・数学クリニック」での学習支援からの考察― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 神戸女子大学文学部紀要 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 神戸女子大学 |
巻・号・頁 | 54,71-90頁 |
概要 | 算数のつまずきには,その素地となる「数量・形」に係る体験の有る無しによる影響は大きい.就学期に入ると主に「量」とその測定についての指導が行われる.「量」は,次第に抽象化していく算数・数学の内容において,初期段階の具体的な内容であり,その後の抽象化へ進む段階の基礎となり,小学校の算数において重要な意味をもっている.
本研究では,神戸女子大学の地域貢献の取り組みである「算数・数学クリニック」の学習支援活動における児童Ⅿへの2年間の指導とその学びから,量の加法性に着目する課題として,重さ,三角定規が作る角の大きさ,複合図形の面積を扱い,指導とその成果から算数のつまずき克服のための考察を行う. 算数で扱う内容には,具体的に操作できるものから抽象化されて形式的に扱うものまでがあり,学年が上がるごとに抽象化された内容を扱うことも多くなり,量を体験的に扱ったことがそのための基礎となる.そして,算数指導においては,適宜,「量について考える」ことも取り入れなければならない.算数でつまずかないために,または,つまずきを克服するためには,これは極めて重要なことである. |
ISSN | 01341-5913 |
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