教員情報 | |
ニシデ ヨシオ
NISHIDE YOSHIO 西出 良郎 所属 文学部 英語英米文学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/03 |
形態種別 | 著書 |
標題 | イギリスの詩を読む―ミューズの奏でる寓意・伝説・神話の世界 |
執筆形態 | 共著 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | かもがわ出版 |
巻・号・頁 | 9-32頁 |
担当範囲 | 第1章「シェイクスピアのエクフラシス」 |
著者・共著者 | 編著者 齊藤美和 著者 齊藤美和 西出良郎 |
概要 | 「エクフラシス」は、絵画や彫刻などの芸術作品を言葉によって描写する古典修辞の一つであるが、その主体は、絵を素材にして物語る修辞的語り手であり、聞き手は語り手が描く芸術作品があたかも実在するかのように、そのイリュージョンにみずから進んで関与することを要請される。本論は、シドナス川でクレオパトラが演出した「ヴィーナスとキューピッドの活人画」、ルークリースが眺める「トロイ陥落の絵」、盲目となった父にエドガーが語る「ドーヴァーの断崖の架空の風景描写」の分析を通して、シェイクスピアの諸芸術優劣比較論(パラゴーネ)を推測し、シェイクスピアにとって描写することは、古典修辞の「エクフラシス」と同じく、対象を写しとるのでなく、対象を写しとるふりをしながら創り出すことを意味していたと論じる。 |
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