教員情報 | |
モリ ナオヤ
mori naoya 森 尚也 所属 文学部 英語英米文学科 職種 特任教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1986/03 |
形態種別 | 研究紀要 |
標題 | 「ベケットの人間/機械:テープレコーダーによる自己言及システム」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 美作女子大学・短期大学部研究紀要 |
巻・号・頁 | 31,1-9頁 |
担当区分 | 責任著者 |
概要 | サミュエル・ベケットの戯曲『クラップの最後のテープ』は自伝的逸話を数多く取り込みながらも、テープレコーダーによってクラップの毎年の記録が録音されたテープと人間クラップの関係は、複雑である。デカルト的人間機械論を前景化させつつ、そこに回収しえない情念、愛、記憶、忘却に翻弄される人間像を描いている。語りは、現在の69歳のクラップと、録音された39歳のクラップ、さらにテープで語られる24歳のクラップにより階層化され、重層化される。そのなかで現在と過去とさらに未来という時間の流れのなかに宙づりにされた人間存在、その苦悩と滑稽さが描かれる。 |
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