教員情報 | |
ニシデ ヨシオ
NISHIDE YOSHIO 西出 良郎 所属 文学部 英語英米文学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2001/12 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 『テンペスト』と演劇的想像力 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 奈良女子大学研究年報 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 奈良女子大学 |
巻・号・頁 | (45号),53-68頁 |
概要 | シェイクスピアは生涯、虚構と現実の関係にこだわり続け、様々なバロック演劇的実験を行った作家だが、最終作の『テンペスト』はその集大成ととらえられる。時間、場所、行動の「三一致」をまもり、細部への「真実らしさ」(verisimilitude)へのこだわりを示すことで現実と見まがうイリュージョンを創出する一方、次の瞬間にはそれが「虚構」に過ぎないことをわざと露呈させるという趣向を繰り返すこの劇が、コルネイユらフランス・バロック演劇につながる演劇観に支えられていることを論じる。18世紀のサミュエル・ジョンソン、19世紀のサミュエル・コールリッジ、および現代演劇学者ポーライン・カーナンによる虚構論を参照しながら、『テンペスト』を支えるのが、現実をイリュージョンにたとえるバロック的演劇観であると主張する。 |
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