教員情報 | |
ニシデ ヨシオ
NISHIDE YOSHIO 西出 良郎 所属 文学部 英語英米文学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1999/10 |
形態種別 | 論文 |
標題 | 隠喩の働きについて |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | アルビオン |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (45号),21-41頁 |
概要 | ジョージ・レイコフやH.P. グライスら認知言語学者のメタファー論を参照しつつ、日常言語にみられる隠喩と、演劇のせりふにみられる隠喩の機能の違いを考察する。シェイクスピアは、人物を描き分ける際に、語彙やシンタクスの特徴を利用したが、隠喩に関しては、人物造形に寄与するような特徴的な使用法は見いだせない。しかし、観客という第三者を前に交わされるダイアローグでは、劇作家は、登場人物Aが隠喩に込めた意味が登場人物Bに誤って伝わるプロセスを客観的に示すことが可能である。登場人物が意識していない隠喩の副次的意味作用を利用して劇的緊張がもたらされ、あるいは、人物や行為にたいする観客の判断が引き出される仕組みを分析することにより、日常言語とはことなる演劇言語における隠喩の働きを考察する。 |
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